【不定期連載】クリエイティブなもの3選(2015年2月10日)

クリエイティブ

ナチュラロジー的にクリエイティブだと思ったものを、デザイン、音楽、ことば、アイデアなどの垣根なく紹介してまいります。
今後も連載投稿として、ネタに困ったときや、「あ、ネタがない!」というとき、また深刻なネタ枯渇問題に直面したときなど、様々なタイミングで不定期に更新いたします。
なお、基本的にそのとき思いついた(思い出した)ものや見つけたものを挙げていきますので、「新しさ」には期待しないでください。

Imogen Heap – Just For Now

かなり天才色の強い超個性派ミュージシャン「Imogen Heap」。2010年のグラミー賞において「Best Engineered Album」を受賞したことで日本でも知られるようになりました。
僕は、ジェフ・ベック先生の「Live at Ronnie Scott’s Club」にゲスト出演していたことで知ってはいたものの、はじめは「顔がアラニス・モリセットっぽい」というだけで、あまり詳しく彼女のことを知る機会がありませんでした。
しかし、ある時、ジェフ・ベック先生の動画をよく再生する僕に対してYouTubeからこの動画を勧められ、ついに彼女のぶっ飛んだクリエイティブさを思い知ることになるのでした。

Argentina Airlines (Aerolineas Argentinas) – Shadow (2004)

「クリエイティブなCM」という話題になると、僕が真っ先に挙げるのがこれです。
世界的な広告代理店「J. WALTER THOMPSON」によって作られた「アルゼンチン航空」のCMで、「Cannes Lions(カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)」をはじめとした広告祭でも話題となりました。
ストーリー・構成もさることながら、映像や音楽に至るまで非の打ち所がない、これはもはや2分間に収められた映画と呼ぶべき作品です。

Coffitivity(サイト)

https://coffitivity.com/ ※音声が再生されます

これは「クリエイティブなもの」というよりは、「クリエイティブシンキングに効く(かもしれない)」というサイトの紹介です。
サイトを開くとカフェなどのアンビエントノイズがエンドレスに流れ続けるのですが、シカゴ大学の研究発表によると

A moderate level of ambient noise is conducive to creative cognition.
適度な騒音は創造的思考の助けになる。

とのことで、どうやら静けさの中よりも、不快でない、気にならないレベルの自然な騒音に包まれていたほうがクリエイティブさを発揮できるようです。
このサイトの他にも、雨音や風音などの自然音を自分好みにミックスして流すことができる「A Soft Murmur」など、こういったアンビエントノイズ系のサイトはいくつかあって、ナチュラロジーの事務所内でもよくBGM的に流れてます(頼ってます)。
ちなみに、これ系のサイトでよく出てくる「Murmur」という単語は、川のせせらぎや風によるざわめきなど、離れたところから聞こえてくる連続した音のことです。